非営利ボランティア団体未会

高槻市 非営利ボランティア団体 未会

未会(ひつじかい)とは大阪府高槻市を中心に活動する非営利ボランティア団体です。

震災から1年が経ちました。

今日は3月11日。
あの東日本大震災からちょうど1年です。

今も尚、復旧復興に向けて東北の皆さんは前へ進んでいます。
私達未会も、去年の5月に宮城県名取市にボランティアに行かせてもらい、本当に貴重な体験。そして津波の猛威を知る事ができました。

1年経った今ではボランティアの数も減少し、ピーク時1日500人来ていたのが今では1日30人に減っているみたいです。
私自身もあの時の流れでボランティアに行った事にならないよう今一度何か支援できる方法を模索しています。

五木寛之さんの【下山の思想】という本の中で、こんな一節があります。

戦後60数年、私たちは上をめざして頑張ってきた。
上昇する。集中する。いわば登山することに全力をつくしてきた。登山というのは、文字どおり山の頂上をめざすことだ。
ルートはちがっても、頂上は一つである。
しかし、考えてみると登山という行為は、頂上をきわめただけで完結するわけではない。
私たちは、めざす山頂に達すると次は下りなければならない。
頂上をきわめた至福の時間に、永遠にとどまってはいられないのだ。
登ったら下りる。
これは当たり前のことだ。登頂したあとは、麓をめざして下山するのである。
永遠に続く登山というものはない。
くり返しになるが、登った山は下りなければならないのだ。

私たちの大先輩が日本という山の頂上まで登ってくれました。
しかしながらそこでバブルが崩壊し、不況という時代が始まりました。
ここからが下山のはじまりなのです。
五木さんがいうように麓をめざして山を下りるのです。
下りるというのはマイナスのイメージが感じられますが、決してマイナスじゃないと思います。

山頂を目指して登る時は必死で登るので回りの事が目に入らないと思います、でも下山する時には色々なものを見ながら麓を目指して下りる事ができるので、また新しいものが見れると思います。

そして原点に戻ってまた新しい山登りをはじめようじゃありませんか。
復旧…復興…そして発展へ。


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