2016年11月30日（水）より始動した「シープハウス」について説明させていただきます。
シープハウスとは、どの子どもも、皆平等にスタートラインに立てるようにサポートすることを目的とした、学習支援をボランティアで行う活動の場所のことを言います。
「シープハウス」の活動目的や想いをご説明させていただきます。
深刻化していく貧困問題
シープハウスを作ろうと決めたのは、子どもの貧困への危機感からでした。厚生労働省調査によると、子どもの貧困率は１９８５年は１０.９％だったが、１２年には過去最悪の１６.３％となり、おおよそ６人に１人が貧困という結果となったと発表されています。
貧困化の要因を勉強してみると、原因の一つに地域住民の繋がりの希薄化が関係しているという情報をみつけることができました。
そこで私たち未会は、大きな力はありませんが、私たちが住む地域の関係を強化することで、家庭環境の風通しを良くし、子どもたちの学習機会を増やすことにより貧困の連鎖を抑制することが少しでもできるのでは無いかと考えました。
週に一度の学習支援
そこでまず初めに、私たちの住む若松町、城南町、春日町近隣地域の子どもたちをサポートするため、子どもたちへの学習支援を未会スタッフやボランティア協力者と共に毎週実施することにしました。
どのような境遇の子どもであっても皆同じスタートラインに立てるようにサポートし、学習支援を通じながら、子どもたちとの関係性を強化することで、子どもたちの新しい居場所を作ろうと考えています。つまり、子ども達が気軽に相談もできる居場所作り、これがシープハウスです。
地元のお寺で開催
学習支援の会場は、地域のお寺をお借りしています。住職ならびに檀家代表様など、皆様快くご協力いただきました。
西教寺（春日シープハウス）
〒569-0053 高槻市春日町8-33（Google マップ）
電話：072-675-6633
住職：堀川憲慧
駐車場：有り
江戸時代、庶民の教育施設はお寺でした。僧侶、武士、神官、医者などが師となって「読み、書き、そろばん」を教えました。私たち未会は「合掌ではじまり、合掌で終わる」の精神で、地元地域のお寺を活用させて頂くことで、合掌を通じ他者への感謝の心と地域寺の存在を知って頂きたいとも考えています。
親御様の休憩に
子どもたちの新しいコミュニティを作ることで、少しの時間ではありますが、親御様のゆっくりとした時間も作ることができるかと考えています。親御様にとって、働きながらの学習支援は大きな負担であるため、未会が子どもたちの勉強をサポートすることで、僅かではありますが、親御様も休む時間ができます。その結果として家庭の雰囲気が和らげばと考えています。
最後に
私たち未会は高槻市で活動する非営利のボランティア団体です。励まし合いのできる仲間の輪を広げ、人を敬う心、人に優しくする心を学び、日本国内だけでなく、世界にも目を向けながら、誰かの役に立ちたい、少しでも励ましたい、そんな仲間の集まる会を目指して活動しています。
まだまだ小さい一歩ではありますが、シープハウスを通じ、子どもたち皆が同じスタートラインに立てるように学習支援活動を進めて行きます。
お問い合わせは hitsujikai2010@gmail.com までお願い致します。
