非営利ボランティア団体未会

高槻市 非営利ボランティア団体 未会

未会(ひつじかい)とは大阪府高槻市を中心に活動する非営利ボランティア団体です。

同じ人間やんか

おはようございます。会長の吉田です。

今日は大阪市阿倍野区民センターにてハンセン病問題講演会に行かせて頂きました。

ハンセン病とは らい菌という細菌によって引き起こされる慢性の感染症です。
らい菌の病原性は弱く感染してもほとんど発症しないそうです。

しかし、中には発症にまでいたるケースがあるそうで、その場合病気はゆっくり進行し、手足などの末梢神経や皮膚がおかされて知覚麻痺や運動障害を起こす人もいたそうです。

適切な治療法のなかった時代には顔や手足など、外から見える所に変形や機能障害が残る事があったそうです。

しかし1943年(昭和18年)にアメリカでプロミンという薬がハンセン病によく効くという報告がなされました。
そこから日本でも1948年(昭和23年)頃から使用されはじめ、ハンセン病は治る病気となりました。

日本では、ハンセン病は『遺伝病』で、完全に消える事なくその上『感染する』と社会に広まったそうです。
1907年(明治40年)には法律第11号『予防二関スル件』が放浪するハンセン病患者の強制隔離を目的に制定されてから
1996年(平成8年)に『らい予防法』が廃止されるまで90年間もの長きにわたり、国や地方自治体などによりハンセン病患者に対して強制隔離政策が行われてきました。

強制隔離によって家族や親族との絆を絶たれた人達もたくさんいました。
身内にハンセン病患者がいるだけで結婚が破棄になったりとたくさんの差別を受けてきたそうです。

僕は今日の講演会に行き思った事はこれから自分の人生において、偏見や人からの情報を鵜呑みにするのではなくまずその物事に対して【知る】という事が1番大事だと思いました。

世の中には物事を理解せずに差別する人がいます。
それ以上に性質が悪いのは、物事を理解して差別する人です。

幸福を求めるには、まず一つのテーマ掲げてそれを皆で考えていく事が大事だそうです。

自分もいつの日かそのテーマを掲げる側になれるような人間になりたいです。
この世の中にありとあらゆる差別がある中、一つ一緒なのは皆一人の人間である事です。

その中で差別がなくならないのはすごく悲しい事です。

だって、

同じ人間やんか!

 

吉田錦司


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